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在宅・入院・居宅
訪問診療・往診
24時間365日、緊急時にも対応する「機能強化型在宅療養支援診療所」
新型コロナウイルス感染症の流行と超高齢化社会を迎え、「住み慣れた自宅で診察を受けたい」「感染症が流行して家族と面会禁止になるのは辛い」「病院や診療所に行きたくても、身体が不自由で病院に連れていく家族などもいない」「認知症がすすみ、通院が大変になった」という方が増えています。
このような状況を解決するのが在宅医療で、医師が患者のいる場所(自宅など)に出向いて行う診療が「往診」や「訪問診療」です。
この二つの違いは、緊急時に訪問するのが「往診」、定期的に訪問するのが「訪問診療」となっています。訪問診療の対象となるのは、医師が身体状況を考慮して『一人で通院することが困難』と認めた方となります。定期的に精密検査などを受けるために病院にも通院しながら通常は訪問診療をご利用されたり、お薬だけをご家族が取りに行かれたりといったケースもあります。
当院は、「強化型在宅療養支援診療所」であり、医師3名体制を整え、訪問看護ステーションとの連携もあり、さらに当院に入院施設もあるため、緊急時の入院や24時間365日の対応が可能となっています。訪問診療にあたる医師は、内科は消化器、糖尿病、肝臓の専門医に加え、皮膚疾患、緩和ケア、看取りまで、それぞれの専門性を活かしながら幅広く対応いたします。
訪問診療を主にご利用いただく方
- 脳卒中の後遺症や重度障害
- 認知症などで薬の管理が困難
- がん、難病などの疾患で通院が困難
- 胃ろう交換や在宅中心静脈栄養法、各種カテーテルなど医療器が必要
- インスリン自己注射等の在宅自己注射管理が必要
- 褥瘡などの皮膚疾患
- 体力低下により通院が困難
- ご自宅で最期の時を過ごしたい
訪問診療の流れ
訪問の頻度は概ね2週間ごとになります。病状やご家族の状況に合わせて設定いたします。往診は病状により、必要に応じて不定期で行います。ちょっとした体調の変化など、遠慮せずに当院の在宅担当スタッフまでお電話ください。電話対応で解決できることもありますし、必要があれば訪問して対応することも可能です。
STEP1【ご相談・ヒアリング】
医療ソーシャルワーカーへご相談ください。病状やご家族の負担の度合い、生活環境などをヒアリングし、スケジュールや料金などをご提案します。
STEP2【訪問】
当院より、電子カルテの他、必要な機器を遂行して患者さまご自宅へ向かいます。基本的に、医師、看護師、医療アシスタントの3名で訪問いたします。
STEP3【診療】
普段の生活の場で、問診と全身状態、必要な検査、お薬の処方を行います。在宅でも、超音波検査なども可能です。歩行状態や応答などの生活能力も確認いたします。療養上の不安や疑問などもお話ください。
STEP4【診療チームで情報共有】
医師やスタッフは、外来、入院、訪問看護のスタッフとカンファレンスを開いています。患者さまやご家族の情報をしっかりと共有し、緊急時や細かな変化にも対応できるよう、医療スタッフがチームで支える体制を構築しています。